ゆりちゃん。
40代。中部地方から出張で東京にいらした方でした。
都内のとある駅で待ち合わせ。
ぼくは、ちゃんと満足していただけるのか???
気になって、気になって、もう緊張のピークで、正直言って、逃げ出そうか。。。。
なんて事を考えていました。
その時、視界の中に、ちょっと細身で、すらりとした「できる女」的なビジネスレディが入ってきました。
白いブラウスに濃紺のスカートスーツをビシっと着こなして。
そう、これが、ぼくの聞いていた「ゆりちゃん」の服装です。
改札口の片隅にたたずみ、携帯をちらりと見ては周りを見渡す。
その女性は、その動作を繰り返していました。
待ち合わせである事は間違いない。服装も合ってるし。
その女性以外にスーツの女性はいないし。
あと2分で待ち合わせの時刻だし。
ぼくは、意を決して、その女性に歩み寄りました。
彼女はぼくに気付き、目が合った時 「もしかして?」と言う感じの表情になりました。
「こんばんは。」「失礼ですが、ゆりさんですか?」「私は、ひろです。」
「あっ。こんばんは。」と、ゆりちゃんはちょっとはにかんだ感じの笑顔で。
何と眩しい笑顔なんだ。。。
いかん。いかん。ゆりちゃんがお客様。
と、自分に言い聞かせ、さて、
癒しの時間の提供をと思ったぼくの口から、
「ご飯は済んでますか?」
しまった!
何を聞いているんだ!
今日は、
マッサージに来たんじゃないか!
と、舞い上がってる自分にびっくりしてると、
「えっ?」と、こちらもびっくりした顔のゆりちゃん。
そりゃそうですよね。。。
「すみません。間違えました。」
と、言おうとした瞬間、
「実は、お腹好いてるんです。」
あら。じゃぁもう、成り行きに任せよう。
ぼくの緊張もほぐれるかもしれないし。
(って、
癒して差し上げる立場なのに。ねぇ。)
「じゃぁ、軽く行きましょう。」 「何がお好きですか?」
で、さすが女性ですね。出張先でのプチグルメ調査済。
「あの。。。●▲ってお店、ご存知ですか?」
「小龍包が美味しいらしいんです。」
はい。決まり。
そのお店に一直線。
お店の片隅の二人席に陣取り、
ビールと小龍包。
まぁ、初対面で、この後の展開が明確に設定されていて、
本当は今頃は、その設定に乗って
モミモミのはずが、何故だか、小龍包。
と言う状況で、会話が弾むわけはなく。
でも、その少ない会話の中で、知った事は、
ゆりちゃんは中部地方の会社の営業課長さん。(やるやんけ!)
今日は東京に色々と売込みに来て。。。(頑張れ!)
ちょっと前から
性感マッサージが気になっていて、
でも、地元じゃさすがに行き辛いし、
東京で一人の夜はヒマだし、寂しいし。。。
と、言う事で、思い切ってお願いしてみました。
との事。
って、ゆりちゃんも初めて???
あーーー。初めて同士でどうなるんだろう?
何て事を考えている内に、ご飯も済んで、
時間も遅くなるんで出ましょうと言う事で立ち上がると、
ゆりちゃんが、素早く伝票を手に取りお支払い。
しまった。。。やられた。
流石、敏腕営業課長。
申し訳ないな。。。と、思いながらも、
まぁ、今日は立場上、これで良しとするしかないか。
と、自分に言い聞かせて、お店を出ました。
「すみません。そんなつもりじゃなかったんですが。」
「今日は、甘えます。ご馳走様でした。」
「いいえ。独りで食べるよりずっと美味しかったですし。」
「ご飯につき合わせちゃって、すみません。」
と、あの眩しい笑顔。。。
ぼくは、意を決してゆりちゃんの手を取りました。
ゆりちゃんの手は柔らかくて、でも冷たい手でした。
「私の手、冷たいでしょ?」
「うん。でも、手の冷たい人って。。。」
軽く手をつないで歩きましたが、会話はこれだけ。
5分ほど歩くと、ゆりちゃんの泊まっているホテル。
二人はそのホテルに消えました。
今日はここまでです。
全くアダルトじゃなくて、期待外れでしたか?
ゴメンなさい。
でも、実はこの出来事が、
今後のぼくの
性感マッサージスタイルを築く
大きな一歩になった出来事だったので、
敢えて、ダラダラと書きました。
ご了承くださーい。
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